ギャラリー特別企画Vol.11 陶芸のはなし~その1~
今回は、3回にわたって園で行っている陶芸のお話しをしようと思います。
陶芸といえば、粘土をこねたり、ろくろを回したり…といったイメージが多いかと
思います。園では、陶芸をはじめた当初はそういった粘土をこねて作る陶芸品作りを
行っていました。
現在は、土をこねて作ることは減り、新たに陶磁器という部類の作品作りを行っています。特徴としては焼き上がりが白くなります。有名なものだと「マイ〇ン」が有名なブランドですね!
なぜ、この陶磁器作りに辿り着いたかいいますと、その作業工程が単純かつわかりやすいからです。その取り組みやすさから、園で陶磁器の制作が開始されました。基本的な工程は、以下の通りです。
①鋳込み(いこみ)(完成された形の型に粘土を流しいれる。乾燥させ、型から取り出す。)
②成形(形を整える。型から取り出した後、余分な部分をやすりなどを使ってなめらかにする。)
③釉かけ(素焼きした磁器に、釉薬という色付け用の水溶きの粉を塗布して着色を行います。)
④素焼き・本焼き(陶磁器は素焼き・本焼きと違う温度で2回焼き上げることで、白くなります。)
⑤砕き(鋳込みの段階で失敗した乾燥した粘土を、ハンマーやミキサーなどで粉状に砕きます。それをまた水に入れることで、粘土を再利用出来ます。)
⑥粘土作り(購入した粘土や砕きで粉状にした粘に水に足して、ミキサーで混ぜて、泥状の粘土を作ります。)
この6パターンを基本にして、作業をしています!
そうした、工程を得て、干支の置物を毎年作成しています。